NHK大河ドラマ花燃ゆ、文のその後
文のその後
『花燃ゆ』でどこまでやるかわかりませんが、文(ふみ)の再婚相手 小田村伊之助(役 大沢たかおさん)は初めて群馬県知事になった人です。
群馬県といえば今年世界遺産に認定された富岡製糸場が有名ですが…
残念、調べてみたら製糸場は明治5年 楫取 素彦(かとりもとひこ)と名前をかえた伊之助が群馬県知事として赴任するのは明治9年でした。
おしい!リンクしてればもっと話題性あったんですけどねぇ…。
いや、調べてみたら文との結婚は明治16年、そのころには群馬にいないわ…
群馬残念、長野業正あたりが大河主人公になるのをお待ちください。因みに現在の県庁所地を前橋にしたのは彼です。高崎市の人は彼に文句を言ってくださいな。
祭りの後始末
小田村伊之助こと楫取 素彦は松下村塾の塾生ではありません。
文の姉寿(ひさ)の旦那さんです。
彼は文政12年(1829年)生まれ、松陰先生の一つ上ですね、ちなみに彼も養子で小田村家を継ぎました。
当時の事情はよくわかりませんが、ありふれてたんでしょうね…
今まで紹介した中で誰一人として生家の当主になってないというびっくりの共通点。
彼も松陰先生に関わることによって長州藩での外交・折衝部門を任されるようになり、第一次長州征討の時には責任を取らされ野山獄に入れられます。
もはや様式美な気がしてきましたが、伊之助はやらかしてないですよね、失礼しました。
明治維新後は県知事を歴任。このころ文の姉 寿が死去。因みに文に再婚するよう勧めたのは母親の滝(たき)役は壇ふみさん、還暦近いのにこの美貌…資料が少ないので、はっきりしたことは言えませんが、伊之助の身の回りの世話と子供たちの世話という事情があったのだろうといわれています。
彼は明治20年には男爵に大正元年に84歳でこの世を去るまで。
吉田松陰の名誉回復に尽力しました。
彼が靖国神社に祭られているのは、実際には大村益次郎(おおむらますじろう)という人の功績が大きいですが、伊之助と杉家の尽力も裏にあったのだと思います。
花燃ゆへの期待と文のその後・・・
ちなみ文は美和子(みわこ ドラマでは美和)と名前をかえ第3の人生を歩むことになります。
彼女がなくなったのは大正10年長州の幕末期から明治という激動の時代に事件を間近で見ながら、ほとんどスポットの当たることがなかった彼女。
大河ドラマによって少しでも彼女、そして日本近・現代史に興味を持ってもらう人が増え、新しい発見がされることを願ってやみません。